Apple Time   |   ニューヨーク近郊で障害児を育てる親の会

Apple Time スペシャルニーズを持つ子供達と家族の会

トランジション・プランニング 移行支援

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州法により高校卒業(延長して21歳まで)は、学齢期児童としてのサービスが継続して受けられますが、それ以降は一人の責任ある大人として法律的に認められ、守られる法律も変わり、担当行政も変わり、公的サービスを受けるために新たな申請・認可が必要となってきます。トランジション・プランニングは、学齢期から成人へと移行するにための個々のニーズに合った多方面からの支援制度です。 含まれるサービス例としては、
・高校卒業後の大学や専門学校などへの進学
・就労準備訓練
・職場開拓・実習支援
・自立・地域生活支援 などがあります。

15歳から移行支援のプログラムが始まり、個別教育プログラム(IEP)にサービスの内容が具体的に示され、実行されることになります。 15歳になる前に子供の長所や興味をもとに、将来について考え始めるとよいと思います。 高校卒業後の希望・目標達成のために、どのようなサービスが必要か、身近の環境・地域でできる経験があるか、職業に結びつけれる訓練としては何があるか、身につけるスキルは何か、就労または自立に向けて日常生活で訓練することが何か、親元を離れて独立して生活する準備、またどのようにすすめていくか、社会性の習得・日々の生活の様々な場面で自分の立場や考えをどのように主張するか、コミュニケーションの仕方などといった具体的なプログラムが検討されます。 さらにこうした訓練やサービスを提供する成人のための福祉施設(エージェント)が紹介されるます。

毎年のCSEミーテイングには、保護者はもちろん子供本人も話し合いに参加して、移行プログラムは見直し更新され、すべてIEPに明記されます。

プログラムの具体的な内容例としては、
・進学希望する子供には、統一テストをとるためのクラスや職業訓練校の学科・授業の特定、通学のための公共交通機関の利用法を身に着ける訓練、PCやその他必要機器の使用訓練、自立生活のための小切手支払い方法や口座バランス管理、コミュニケーションを高める訓練についてなど。
・カウンセリングやオリエンテーションなどの関連サービス
・公共図書館やリクリエーション施設など地域の公共施設を利用する経験を積む。
・日常生活面の自立のために、洗顔、入浴、歯磨き、髭剃り、爪切り、身だしなみなどといった衛生面や体調を崩したときの対処や薬を飲むなど健康管理。
・実際にどのような職業が向いているかを査定する。 種類の異なる職場で実際に体験をしてみて、長所や能力を観察する。
・ボランテイア活動を通じて、さまざまな職場環境を体験し、適正判断に加えて必要なスキル獲得のための訓練をする。
・バスなどの公共交通機関利用訓練をする。
・就労のための履歴書の書き方を習ったり、面接の練習をする。
・タイムマネージメント
・マネー・マネージメント

トランジション・サービスに関しての情報 (Westchester County)
Westchester Department of Community Mental Health:   914-964-1313
Access VR (Vocational Rehabilitation) : NY州の就労支援センター http://www.acces.nysed.gov/vr

16-17歳になったら、NY州では運転免許または、NYS non-driver IDを陸運局(DMV)に申請して取得できます。 写真付きの証明書として持っていると便利です。申請費が少しかかりますが、簡単な書類のみで取得できます。

18歳は、USでは法律上成人・大人となります。 親といえ、法律上はすべて子供本人の意思により決定され、責任も伴うこととなります。 医療機関でも親よりも子ども本人の意思が第一となることや思いがけない事件に巻き込まれて重大な責任を負う危険性を回避する為に、後見人制度Guardianshipを申請することができます。 従来通り全権が委任されるものと内容・範囲によって本人の意思が尊重されるものの2種類があります。

18歳になると子供は経済的にも自立した個人とみなされ、社会保障の対象となります。子供自身が障がい者年金(Social Security Disability Insurance/ SSDI, またはSupplemental Security Income/SSI)を申請して受給することができます。Social Security Officeに申請書を郵送またはオンライン提出したのち、最寄りのオフィスで面接・手続きをして完了です。毎月年金が指定銀行口座に振り込まれ、年1回報告書を提出することになります。 同時にMedicaid対象となり、IDカードが送られてきます。

18歳以降の成人障がい者支援をうけるためには、NY州障がい者t福祉支援局 (NYS Office for People with Developmental Disabilities/OPWDD) にまず認定申請をすることから始めます。詳しくは、21歳以降の支援のページを。

 
   

     
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